医療脱毛後の肌ケアの基本
医療脱毛のあとは、肌が「軽いヤケドに近い状態」になることがあります。
赤み・ヒリヒリ感・乾燥をなるべく抑えるためには、
施術当日〜数日間のケアがとても大切です。
このページでは、美容クリニックで働く看護師の目線から、
メンズ医療脱毛後の肌ケアの基本を整理してお伝えします。
※本記事は一般的な情報提供です。実際の指示がある場合は、通院中の医療機関の案内を最優先してください。
この記事の内容
1. 医療脱毛後の肌はどんな状態?
医療レーザーは、毛の黒いメラニンに反応しますが、
同時に周囲の皮膚にも少なからず熱の影響が伝わります。
そのため、照射直後の肌は、
- ・うっすら赤みが出ている
- ・触ると少し熱っぽい・ほてっている
- ・ピリピリ・チクチクした感じがある
といった状態になることがあります。
これは多くの場合、時間とともに落ち着いていきますが、
「少しデリケートな状態になっている」とイメージしておくと、ケアの重要性が分かりやすくなります。
2. 施術当日に気をつけたいこと
● ① 当日は「冷やす」「こすらない」が基本
照射直後にほてりやヒリつきがある場合は、クリニックで冷やしてもらうことが多いです。
帰宅後も気になる場合は、
- ・清潔なタオルで包んだ保冷剤で、短時間ずつ冷やす
- ・保冷剤を直接肌に当てない(凍傷を防ぐため)
などを意識しましょう。
● ② 当日の入浴は「シャワー程度」がおすすめ
多くのクリニックでは、施術当日は湯船に浸からず、ぬるめのシャワーで済ませるよう案内されています。
熱いお湯や長風呂は、血行が良くなることで赤みやかゆみが強くなることがあるため、避けたほうが無難です。
● ③ 飲酒・激しい運動・サウナは控える
施術当日は、次のような行為も控えるように案内されることが多いです。
- ・飲酒
- ・長時間のランニングや激しい筋トレ
- ・サウナや岩盤浴
いずれも体温や血行を一気に上げる行為であり、赤み・かゆみを悪化させることがあります。
3. 数日間のケアの基本(保湿・摩擦・紫外線)
● ①「保湿」は少し丁寧に
医療脱毛後の肌は、いつもより乾燥しやすい状態になっています。
顔・体ともに、普段より少し丁寧に保湿をしてあげることが大切です。
- ・刺激の少ないローションや乳液、クリームを使う
- ・ゴシゴシこすらず、手のひらでやさしくなじませる
- ・赤みやヒリつきが強い部位は、指示があれば軟膏などを使用
新しい化粧品や刺激の強い成分(高濃度ピーリング・レチノールなど)は、
しばらくは「試さない」ほうが安心です。
● ② 摩擦を減らす工夫
照射部位への「こすれ」や「圧迫」は、赤み・かゆみ・ブツブツの原因になることがあります。
- ・きついゴムの下着・衣類は避ける
- ・VIOやワキは、なるべく通気性の良い素材を選ぶ
- ・ボディタオルで強くこすらず、手で洗う
● ③ 紫外線対策は「徹底」が理想
日焼けした肌は、次回の照射ができない原因になったり、
炎症後色素沈着(色素が残ること)のリスクを高めることがあります。
- ・顔や手足など露出が多い部位は、日焼け止めをこまめに塗り直す
- ・アウトドア・スポーツの予定がある場合は、スケジュールを含めて相談
- ・日焼け止めがしみる場合は、使用を中止してクリニックに相談
4. やってはいけない・控えたいこと
- ・強い日焼け(海・スキー・日サロなど)
- ・サウナ・岩盤浴・長時間の熱い入浴
- ・剃刀や毛抜きでの強い自己処理
- ・スクラブ・ピーリング・ゴマージュなど刺激の強いケア
- ・照射部位を爪でかく・つねるなどの刺激
特に、毛抜きでの自己処理は、毛穴周囲に強いダメージを与える可能性があります。
どうしても目立つ毛が気になる場合は、多くのクリニックでは「ハサミでカット」や「電気シェーバー」が推奨されています。
※禁止事項や注意点は、通院しているクリニックごとに案内が異なる場合があります。
必ず、実際に受けた説明書やパンフレットの内容を優先してください。
5. よくあるトラブルと受診の目安
● ① 赤み・ヒリつきがなかなか引かない
一般的には、数時間〜翌日くらいで落ち着いていく赤みが多いですが、
次のような場合は、通院先に連絡する目安となります。
- ・翌日以降も強い赤みや熱感が続いている
- ・触れるだけで痛い・ヒリヒリが強い
- ・水ぶくれのような症状が出てきた
● ② ブツブツ・毛嚢炎のような状態
毛穴のまわりが赤くポツポツしたり、ニキビのようなブツブツが出ることがあります。
これがいわゆる「毛嚢炎(もうのうえん)」と呼ばれる状態です。
- ・汗をかきやすい部位(背中・VIO・太ももなど)
- ・摩擦が多い部位(下着や服がこすれる場所)
多くは時間とともに改善していきますが、
広い範囲に出ている・痛みや熱を伴う・悪化していると感じる場合は、
自己判断で市販薬を塗る前に、医療機関へ相談するのがおすすめです。
● ③ かゆみが強い・我慢できない
乾燥や炎症のあとに「かゆみ」が出ることもあります。
かいてしまうと、肌が傷ついて色素沈着の原因になることもあるため、
- ・冷やして落ち着くか様子を見る
- ・保湿を丁寧にする
- ・かゆみが強い場合は早めに相談する
などの対応が大切です。
6. 看護師目線で「これだけは意識してほしい」ポイント
医療脱毛は、「照射したら終わり」ではなく、「照射後のケアまで含めて1セット」だと考えています。
特に意識してほしいのは、次の3つです。
- ① 施術当日は「冷やす・こすらない・温めすぎない」
- ② 数日間は、いつもより丁寧に保湿+摩擦を減らす
- ③ 気になる症状があれば、我慢せず早めに相談する
インターネットの情報だけで判断せず、
少しでも不安があれば「これって大丈夫ですか?」と遠慮なく聞いていただいて大丈夫です。
医療者側としても、早い段階で状態を共有してもらえるほうが、安心してサポートできます。
※具体的な薬剤名・処方内容・受診のタイミングは、必ず通院中のクリニックにご確認ください。